お客様に「カッコイイ」を提供する
こんにちは、デザイナーのひとみです。
今回はメゾンマークで採用しているデザインプロセスを、「カッコイイ」という視点から分解してみます。
「カッコイイ」ってなんだろう?
私は、制作会社に所属している時代があったのですが、そのときの上司にデザインを提出した際、「それカッコイイね」って言われる意味が分からなかったのです。
それがだんだんとわかってきて、今では「カッコイイ」や「素晴らしい」といった言葉を頻繁に口にするようにしています。
この場合の「カッコイイ」は、COOLやHOT、男性に対する見た目を表した感情的なものではなく、見た目が普通なものや情報がまばらだったものをデザインしてあげてだれでも分かり良いものかつ見た目がいい、「格好がよいものにする」という意味なんだなと気づいたからです。
その、「カッコイイ」をメゾンマークのメンバーからお客様まで、全員が口を揃えて言ってしまうようなデザインにするまでの、プロセスをご紹介させてください。
「カッコイイ」を生むポイント
メゾンマークでは、WEB制作を企画から入り設計からデザイン、開発から運用まで一貫して行うことでお客様に廃れないサイトという価値提供と、イチから一緒に作り上げていく感動、そして「カッコイイ」を共有しています。
その中で一番「カッコイイ」が生まれやすいのはやはり、色や雰囲気なども決まった状態のいわゆる納品という形をとったときです。
ですが、それは表面だけであり、実際はサイトの構造に整合性があるからこそ生まれる「カッコイイ」なのです。
というのも、WEBサイトというのは基本的に人間は理解できないものなのです。なぜなら、現実世界にあるものが2次元になってしまったため、操作を教わらないとそれが何を意味しているのか理解するのが難しいからです。
それを人間が理解できるようにナビゲーションやテキストで行動を正しく導いてあげることでデザインは格好がよいものになっていきます。
その上に重なって人の心を動かすのが、ビジュアルデザイン。ボタンの色やサイトの雰囲気、ロゴなどですね。
これらをまとめあげるのが「カッコイイ」なんだと感じます。
「カッコイイ」をプロセスに落とし込む
まず、WEB制作はお客様の想いから始まります。それがふんわりしていようとガチガチに固まっていようとも、想いがあってこそのWEB制作です。その想いを具現化して、求めていたもの以上の成果物を提供します。
大まかなな流れを「カッコイイ」を作る視点で
1. 要件定義決めの際に、サイトに対する想いや人柄などを判断して最適なデザインをいくつか提案。
このとき、普段読んでいる雑誌、見ているテレビ、よく行くお店などをヒアリングして色の趣向からサイトの雰囲気をすり合わせして「カッコイイ」ポイントを決めます。
もちろん、事業内容や会社の方針も見て逆提案をさせていただき、納得してもらうこともあります。このとき注意したいのが、お客様の要望を鵜呑みにしないことです。一旦受け取りますが、必ず要望の上をいく提案をすることで「カッコイイ」ポイントが作れます。このときに構造が問題ないかも含め、提案するために事前にいくつかサイトをピックアップしておき、そのサイトのよいところを箇条書きにして提案をします。
2. ラフなワイヤーフレームをサクサクつくってテンションアップ。
デザインは完璧に出来上がる前段階で共有することでお客様はもちろんのこと、チームのメンバーもテンションが上がり、開発する人からここはどういった動きにしたほうがよいのかなどの質問も前もっていただけます。
このワイヤーフレームの時点では要所要所だけポイントとなる「カッコイイ」要素を入れてあとは一気に作り上げます。要所とは、メインビジュアルやメインのコンテンツとなる画面構成です。
このとき、最低限見せられるところまで作り込んでおくのも「カッコイイ」ポイントです。画面構成も考慮しながら格好がよいものを目指すのかという2軸を常にもちながら設計します。
その際に段階を踏んでサイトマップからストラクチャ、ラフワイヤーなどを経て作っていきます。そしてお客様含めたプロジェクトメンバー全員にすぐ共有できる環境としてクラウド管理できるツールを利用してスマートに「カッコイイ」を提供。共有から提供まで、すべてカッコイイを目指しています。
3. ビジュアルデザインに落とし込む最中がワクワクする。
要件定義からワイヤーフレームまで、テンションをあげてきたのでおのずと期待が上がってきます。なのに、ビジュアルデザインを提供した時点でそこそこのものを提供してしまうとそのあとに絶対「カッコイイ」は出てきません。そのため、要件定義の時点ですり合わせたもの以上のビジュアルデザインを様々な視点から詰め込んでいきます。
細かい点でいうと、マージンの取り方や文字のバランスなども含まれます。5px違うだけで雰囲気がガラリと変わってしまうため、全体を俯瞰して見れるようにアートボードをズームアウトして全体を見下ろします。
そして全体の細かいデザインが終わったあとに写真を組み込んでイメージをまた俯瞰して見てみます。写真やイラスト1つ変わるだけでも「カッコイイ」が左右されます。そのため、時間をかけてでも素材問題は解決していきます。
4.修正依頼は受け取るのではなく、お互いが納得するものを提案するプロセス。
デザイナーが最もモヤモヤとした気持ちになり、悩んでいるのではと感じる部分として、よく上がるのが「修正が多くて終わらない」という声です。これはお客様に情熱があり、いいものを作りたいという想いが強いのでとてもいいことですが、デザイナーはデザインのプロとして自分の作ったものに対して確固たる根拠を述べてディスカッションをするべきだと感じます。
そのため、私はお客様から修正依頼がきた際はなぜそう思ったのか、なぜその案にしたいのかをナゼナゼを繰り返して本質まで掘り下げます。そうすることで、お客様から上がってきた修正依頼をただその通りに直した「要望相応な提供」ではなく、もっと違う解決方法の提案ができます。
さらに言うと、全部ひっくり返せるほどの提案もできるのでサイト構造を担保しつつも解決できるのです。そうすることでお客様の想像しうる範囲を超え、「カッコイイ」を提供していけると考えています。
もし、ディレクターとお客様間でナゼナゼが難しい場合は直接お客様に聞いたりもします。そうすることでどんなことを考えてるのかがダイレクトに分かったりその場で提案することも。基本的にデザインはこちら側から提案したものを納得してもらい、反映していく形を取れるように日々勉強をしています。
と、長くなりましたがメゾンマークの「カッコイイ」デザインの作り方プロセスはこんなかんじです。
この「カッコイイ」を提供したい想いを貫いたおかげで、WEB制作会社として案件をいただけるようになりました。2017年2月現在、「カッコイイ」をご提供できるプロジェクトが3つ。1人では回せないほどに増えて行くことを楽しみにしています。
メゾンマークでは、「カッコイイ」を届けたいメンバーを募集中です。
ナゼナゼを繰り返し、本質を解決しながらもお客様の要望に対して根拠を述べ、提案を繰り返して「カッコイイ」を提供していきましょう。詳しくはメゾンマークオフィシャルサイトからお問い合わせください。