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新入社員shuのオススメ小説

はじめまして、こんにちは。
今年5月に入社したshuです。

相手のことを知るには、その人の愛読書を読むことが一番良い。

ということを耳にしたので、 今回は自己紹介がてら、僕の愛読書をご紹介したいと思います。

順列都市

グレッグ イーガン 著

脳をスキャンすることによって、
コンピュータ上に人格のコピーを作りあげることを可能にした近未来が舞台のハードSFです。

この技術によって、肉体に囚われずに人が生きていくようになる過程と、
そこでの人間のあり方を細かく描写しています。
もし僕がこの世界にいたら….
と思わず夢想してしまいました。

そして、神と違わない創造主となった人間を通して、
改めて創造主とは何かを問う少し哲学的な展開。

ちょっと難しめな理系フレーズがなんの説明もなく使用されるので、
基礎知識なしで読むのは大変ですが、間違いなく名作です。

姑獲鳥の夏

京極夏彦

「この世には不思議なことなど何もない」

と豪語する、
終戦直後の祈祷師兼古本屋の主人が探偵役のちょっとホラーなミステリ。

読者が喝破できるはずもない荒唐無稽とも言えるトリックですが、
この本の魅力は謎解きよりも、
幽霊を民俗学、宗教学的に解釈するところ。

「河童は危険な川に子供が近づかないように願いによって生み出された」
というののバージョン違いといったらわかりやすいかもしれません。

そして、怪奇な雰囲気を助長させる独特な文体によって、
小説の世界観に引き込まれます。

結構分厚い(あまりの分厚さからか、分冊版が出るほど)ですが、
夢中になってそのことを決して感じさせません。
僕は一夜で読み切ってしまいました。


長くなりそうなので、今日はこの辺で失礼いたします。

ご拝読ありがとうございました。